草葉の陰に潜む物 第1回
通勤途中にたくさんのバイカーやキャンピングカーとすれ違う季節になりました。
伊達温泉にも多くのツアラーが訪れて頂けるシーズンとなりました。
北海道は交通事故が多いと言われている地域です。
ドライバーの皆様の安全運転の心がけと関係省庁の活躍により
H23年の集計で前年より25名少なくなったとはいうものの、
現在も交通事故による死傷者が多数出ています。
昨日、小学生が交通安全を呼び掛けている光景を見つけました。
この子たちのためにも安全運転を心掛けなけらばと再認識しました。
伊達温泉に着くと同僚が。
同僚
「あのですね、昨日すごい怖い物見ちゃったんです。 話していいですか?」
私
よくわからないので事務的に「聞きましょう」答えると
言ったか言わないうちに同僚は話を始めました。
同僚
「昨日 外を見てたら街灯の下で白い物がうごめいているんですよ」
「最初は誰かと待ち合わせしているのかな?と思ったんですが」
「しばらくして ちょっと気になってまた見ると」
「まだいる、おかしいな?と思っていたら、フゥとこっちを見るんです」
「怖くて家の人を呼ぶと、いなくなってました」
「幽霊見ちゃったのかな? 怖いでしょう」
私
「おうぉ〜」
「でもそれは幽霊じゃなくても人間でも怖くないか?」
「だって目が合ってからいなくなったのでしょう?」
同僚
「そうですね、なおさら怖い」
私
「でも、もっと怖い話があるよ。 聞きたい?」
同僚
「夜中にトイレいけなくなるかもしれないけど聞きます」
私は通勤途中で目撃した、草葉の陰に潜む恐ろしい物の話を始めた。
<続く>